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パソコン遍歴と自作の楽しみ		参考
１．パソコン事始め
	1979年(昭和54年)5月にNECから本格的な完成品としてPC-8001が発売されました。やがて職場の違う元同僚がこれを入手して”遊んでいる”ことを聞き及び、触りに行ったのがコトの始まりです。　当時は「パソコン」とは言わず、「マイコン」や「パーコン」などと表現していましたが、マイコンとマイクロコンピュータまたは個人用のマイ(My)とを引っかけてマイコンと呼んでいたようです。　パーソナルのパーコンというのもあったようですが、ゴロの悪さからか消えてしまい、現在のパソコンに落ち着いてしまいました。	NEC PC-8001
２．好奇心に火
	発売から3年くらい経った頃、BASIC－ MASTER(日立)やFM-8(富士通)など国内他社や海外版などが出回るようになって、いよいよコンピュータというものの身近な存在に目覚め、「これからの仕事には絶対必要になるから」という説得で、購入に至りました。　本体が168,000円、ディスプレイはカラーだと高価なのでグリーンのスタンダードの解像度で辛抱。　記憶装置であるフロッピーディスクユニットは純正品だと本体の倍近い値段でしたから、カセットテープレコーダーに記録するしかありませんでした。
３．価格がこなれてきました。
	その後サードパーティという互換メーカーの出現で純正品の半額程度で買えるようになり、プリンターを含めて徐々に周辺器機も揃ってきました。それでも５"(正確には5.25")のフロッピーディスが1枚300円はしましたから、売る方も当然バラ売りでしたし、買う方も数枚単位で買うのがフツーでした。因みにフロッピーディスクの容量は2D/両面倍密度で360KBでした。	今はなきフロッピーディスク(FD)。 3.5"の2HDタイプで、最大1.44MBの容量を以て終焉を迎えた。たった1枚で1MB以上の容量を"誇る"FDだったが、今ではデジカメの写真1枚すらも入らない。
４．ソフトがなければタダの箱
	N-BASICという基本OSがあるだけのコンピュータですから、使うのは個人のチカラ。買ってはみたけど、どうやって使うのか･･･こんな悩みをあざ笑うかのように表題のような揶揄が飛び交いました。　丁度、NHK教育テレビで「マイコン入門」という講座を始めた頃でしたから、TVの前に座り込み、画面に見入っていましたが、放送の中でプログラムデータを放送音声に乗せて、送られてくる"ピーギャラギャラ"をカセットに録音し、これをPCに取り込むような実験まがいの試みもあって、一層興味をそそられたような気がします。	[趣味の部屋]へもどる
５．ゲームプログラムの活用
	いきなり何かに使えるか・・と考えても、まずはプログラムの基礎から練習が必要です。　一番助かったのは、当時出版されていたマイコンBASICマガジンなどの本に載っていたゲームプログラムです。掲載されているプログラムを、まずはそのまま入力します。当然のように、いきなり動作することはまず希で、殆どは自分の入力ミスのせいです。誤りを見つける作業も大変で、まさに一語一句の照合で確認する以外は方法がありません。　それでも、初めて動作した時は嬉しいもので、そうなると今度はプログラムを"いじって"みたくなります。意味の分からないパラメータの数値を変え、その結果を見てプログラムの語句の一部が理解できたりします。
６．アプリの出現
	少しずつ業務用のアプリケーションソフトが出回るようになりました。業務用ソフトと言えば、最初に必要とされるものとして「会計ソフト」、「給与計算ソフト」でしょう。 "ミルキーウェイ"など、今でも思い出せる会社名もありますが、大塚商会のPC-PALはカード型データベース（表計算と称していました）のハシリとして、後のPC-98シリーズまで業務用として使うことが出来ました。　初期には業務用ソフトのレンタルというのもあって、ココで借りた給与計算ソフトは、後のカスタマイズで幅広く使える程の貢献をしてくれましたし、中小の会社がパソコン導入のキッカケになったかもしれません。	大塚商会PC-PAL　(下記URLは上下をつなげて下さい)http://jinzai.otsuka-shokai.co.jp/shinsotsu/ shigoto/history/index80_01.html
７．業務用として定着したPC
	当時はNECのPC-98シリーズが市場を席巻。1997年頃までは事実上の標準機となっていましたが・・・。大型電子計算機の巨人「IBM」がパソコン市場に本格参入し、電算機の端末で使えるPS/55型が徐々に浸透するに及んでから、IBM互換、つまりPC/AT互換機(DOS/V機)が出回り始めました。この流れにいち早く乗ったのが富士通(FMV)だったと思います。その後は一気に流れが変わり、あのNECもついにDOS/V機であるNXの併売を始めたものの、ついにはPC-98から完全撤退をするに至りました。ただ、この陰にはユーザーとして、苦渋の選択もありましたが、続きは次項で。	PC-98シリーズ
８．PC-98かDOS/Vか
	1996年(H.8)に単身で東京に赴任することになり、しばらくして赴任先用ノートPCの導入をはかることになりました。ここで困ったのがNECか、それ以外か・・です。思案の末、結局これまで圧倒的なシェアを誇るNECを選択したのですが、翌年にはNECからDOS/V機のNXシリーズが発売されるに及び、若干の後悔はありました。　とはいえ、実用に支障があるわけではなかったので、気持ちだけの問題だったのです。しかし、それまでNEC互換で売っていたEPSONにしてみれば、歯ぎしりでは済まない問題だったかもしれません。	PC-9821NW150/S20 1997/05発売
９．初のDOS/V機
	ひょんな事からモバイルの名に相応しいノートタイプを入手しました。その大きさが分かりやすいよう、雑誌の上に乗せて写真を撮ってみましたが、Pentium266MHz、Windows98搭載のマシンは、「持つ楽しさ」を味わえる初のDOS/Vでした。日本IBMがなくなって久しい。銘板に書いてあるMade in JAPANの文字が今ではLet's Noteだけになってしまった。	IBM ThinkPad235
１０．DOS/V機・二代目
	外国産のPCとの価格競争のおかげでユーザーには嬉しい価格になって来ました。DELLやGATEWAYがその代表格だったでしょう。ただ、価格が抑えられると、相対的に装備が貧弱になる傾向があり、オプションで機能を強化すると結局はそこそこの値段に戻ってしまいます。　本格的に会社で使いたい、自宅で使いたいという願望に応えられそうなノートタイプでDELLの「Inspiron2100」を見つけました。今でもそうですが、DELLは基本性能で機種を選択し、これに欲しい機能をチョイスしていく買い方です。細かいことのように思えますが、大容量バッテリーを選択しても、その厚みが増して、せっかくの薄い筐体に出っ張りが生じるなどの心配がないという、ちょっとしたこだわりもありました。 OSはWindows2000。コレを使っているといかにも「ビジネス」の感覚になったものです。　長い間使ってきましたがWindows2000のサポート終了を以て廃品回収業者の手に渡ってしまいました。	PCの選択肢は大きく２つある。その一つはCPUそのものの型式、いま一つはチップセットの型式である。この機種には、「i-440BX」という、ちょっと古めの型式が使われていたが、安定性の評価が高く選択候補に上がった。電話回線のネットで申し込むのが面倒だったのでアキバのラオックス(LAOX)で手配。　　DELL Inspiron 2100
１１．自作の始まり
	デスクトップの自作機第一号はAMD社のK6(200MHz)プロセッサを搭載したもので、正確には会社の詳しい人にお願いをして組んで貰ったものです。残念ながら初期の写真は残っていませんが、その後に自分で改造を重ね、K6-2(400MHz)まで"成長"しました。　当時からマイクロプロセッサ(CPU)の世界ではAMD vs INTELの激しい競争がくり広げられ、シェアに於いては圧倒的に INTELに分があるものの、性能ではAMDに互角かそれ以上の能力が発揮されるテスト結果も出ていたようです。　ソケット7という規格が、INTEL互換であったところから、価格面での取っつき易さから、自作派はAMDに肩入れしたと思われます。　CPUの動作周波数競争の中で、自作する側にも少しでも優位なものを求める風潮がありました。だんだん、自作派には「AMD派」と「INTEL派」に色分けされる時代になり、個人的にはなぜかINTELオンリーになっていきます。	AMD K6-2で、フルタワーに変身。 2000年頃のマシンですが、CANOPUSのビデオ編集ボード(DVRaptor)が搭載され、光学ドライブも2台が鎮座しています。マザーボードも初期のものとは変わっています。前面パネルにはK6-2 400MHzのデカールを貼ったりして、当時の嬉しさがにじみ出ています。
１２．マザーボードの変遷
	自作機を改造しようとするとき、CPU、メモリ、マザーボードの三点セットで考える必要があります。こうなると、既に改造というジャンルではなくなっているのです。この世界は日進月歩どころか"秒進分歩"ですから、あっという間に規格が変わり、その都度メーカーもユーザーも踊らされる形になってしまいますが、自作派にとってはこれが作り替えの言い訳になったりするのです。　INTEL社製CPUのソケット形状が大幅に変化し、これが次世代まで続くと読んでマザーボードを選んだことがあります。 Socket7ではベストセラーの「P5A」を捨て、あえてSLOT-1規格であることと、先進のi820チップセット搭載のP3C-Eを導入したまでは良かったのだが、SLOT-1が驚くほど短命に終わり、がっかりした経験があります。　写真の（黒い部分の）左側がSLOT-1規格ののCPU、右側が特異な形状をしたDIMMライザと呼ばれるメモリを段重ねにするモジュールです。当時で128MBの容量は、多い方だったのですが・・・。	ASUSTek P3C-E と SLOT-1採用のCPU PentiumⅢ500MHz (2000年頃)
１３．ブランド名のナゾ
	マザーボードを題材にしたついでに、これらのメーカー名のナゾについて語ります。 ASUS又はASUSTek････アスース又はアスーステック AOpen　･･･････････････エーオープン GIGABYTE･････････････ギガバイトなどが有名どころで、特にASUSの読み方（呼び方）は長い間ナゾでした。何よりも困ったのは、パーツショップに行って銘柄を言うに言えないような状況が生じ、エイサス、アサス、アスースなど、人によって言い方が異なっていました。　そのうちパソコン誌などで話題になると、「好きなように呼んで頂いて結構です」と言うメーカーの答えで、混乱に拍車をかける始末。　個人的にはエーオープンと同様にエイサス読みが好きで、頭の中ではそう叫んでいたものの、ショップで口にするには少々はばかられるものがありました。　笑われるかもしれませんが、ある程度マニアックな人間を自認するように（或いはしたくなるように）なると"間違い読み"は御法度で、"信用にかかわる"ものなのです。明らかに間違った読みをしているマニア風の人を見かけたこともありますから、益々同じテツは踏めないのであります。(笑) 　では、なぜ[A]がアタマにつくのか。諸説あるも、アルファベットの最初なので、電話帳検索を始め何事にも優先度が高くなる文字を好んで使いたがるからだというのが、もっともらしいのですが真偽のほどは不明。	パソコンパーツメーカーの過半数は台湾にあると言っても良いでしょう。自動車ショーなど数年に1回のペースではなく、こちらは毎年1回の新製品、新技術の展示会が台湾で開催されます。 ASUSの場合、最近は廉価版のノートパソコン市場で活躍しており、国内でもその名が知られてきましたが、そもそもはマザーボードやグラフィクスボードなどのパーツが主体でした。　この3社のマザーの使用実績はありますが、最近はもっぱらASUS党になっています。
１４．プリンター選びについて
	エプソン(EPSON)という社名は、語感からして好きな名前です。エプソンのHPには、あの時計の精工舎関連である諏訪精工舎～信州精機を経てエプソンが生まれ、最終的には1985年に諏訪精工舎との一体化で「セイコーエプソン」が誕生したとあります。　EPSONとの出会いは、このページの上の記事にある通り、NEC PC-8001を入手してまもなく、必然的にプリンターが欲しくなり、最適品を物色していたところから始まります。　純正のNECと第二精工舎（だったか）のSEIKOブランド、信州精機のEPSONが候補なのですが、同じセイコーなのにブランドの異なる製品があるのに違和感を感じていました。　プリンターには80カラム（桁）と132カラムの印字幅の違いがあって、一般に買えるのは80カラム。当時の印字方式は「ドットインパクト方式」で、布のインクリボンを針のような棒で突いて紙の上にインクを乗せるものです。初期の汎用ドットプリンターは8ピンが主流でしたが、当然アルファベットとカタカナ程度しか出力できませんでした。その後漢字対応になって16ピンとなりました。　商品選びは「品質」の勝負。如何に速いか、如何にきれいか、判断基準は明確です。とは言え、頼りになるのは評判、雑誌などの記事くらいしかありません。ただ、NECブランドは価格の点でパス。SEIKOとEPSONの比較となり、デザインを含め総合点でEPSONの購入に至ったのです。　時は移り、1990年代後半からのデジタルカメラの普及に伴い、一気にインクジェット型プリンターの競争が始まりました。あえて「型」と書いたのは、"ジェット"の仕組みが微妙に異なるからです。ビジネスワープロ時代にSHARPからはインクジェットで出ていましたし、CANONは「BJ型番」の元となるバブルジェット、EPSONはマッハジェットと呼ばれていて、CANONの型番同様MJを使っていました。 1996年(H.8)に発売されたEPSONのPM-700Cは、長期ベストセラー機として名を馳せ、一時期はCANONとの画質競争を制していたと思うほどです。ただ落ち着いて考えると、当時のデジタルカメラの解像度は現在ほど"過激に”大きくなく、せいぜい1600×1200程度(200万画素)までだったでしょうから、目くじらを立てる必要はなかったのかもしれません。色合いの好みにはには個人差もあるでしょう。　それでも、我が家でのEPSON機はPM-700Cに始まり、PM-750C、PM-920C、PM-2000C、PX-G5100へと、同一ブランドが連綿と続くのです。現在はPX-G5100の後継が店頭になく、緊急性とCD/DVDレーベル印刷の必要性もあって、EP-4004が鎮座していますが、ここへ来て「EP」への回帰を果たしたと言うことになるのでしょうか！そもそもEPSONの名前の由来ですが、[EP-101]のヒットによってEPに続く子供たち（SON）のような製品群を世に送り出したいという想いから1975年にEPSONブランドが誕生したと同社のホームページに記載されています。「EP-101」･･･小型軽量デジタルプリンター（EPはErectric Printerの頭文字) 　従来のプリンタの約20分の1のサイズで、なおかつ高性能を誇る。	名機？「PM-700C」 EPSONの名付け親？ EP-101 (EPSONのHPより） [趣味の部屋]へもどる
１５．「100%自作」へのみちのり
	第1号機は作って貰ったマシンなので、自作とは言えない。かといって、いきなり何をするのか分からないので、まずは「構造解析」から始めました。情報源は「日経WinPC」または「日経PC21」が殆どです。特に前者は、自作派向けの記事やパーツの比較など情報量が多く､重宝しました。それにつけても思うのは、この世界の進化の速さです。今最高の性能と誇っていても、あっという間に旧製品に格下げされてしまいます。まず、自分に出来ること。 ①メモリの増設・・・これだけでも規格の確認等が必要です。 ②HDDの増設・・・デスクトップだから出来る、簡単改造。 ③グラフィクスボードの交換・・・各社の比較で機能を知る。　基本のGPUの種類は限られているのに、販売会社の多いこと！ ④サウンドボードの交換・・・　オーディオがオンボードではない時代があった。 ⑤周辺器機の交換、ドライバの更新、BIOS更新等　幸いにも、困った時のHELP DESKになってくれる方が関連会社に居て、色々な相談にも乗って貰いました。　自分で何とか自作が出来るようになるには、やはり「どうなってるんだ？」という好奇心と、これでもかと食らいつくネバリ、それからうまく動いた時の成功体験でしょう。幸いにして、原因不明で行く手を塞がれたことはありませんが、最初は意味の分からない本を読んでいくうちに、何となく概念的に理解できるようになったことが、曲がりなりにも自作派の一員になれた要因だと思います。　自作を通じて感じたのは、困ったことに遭遇した時、うっかりミスをしてしまった時の反省がステップアップのチャンスと捉えるべきだと言うことです。経験は、何ものにも代え難いノウハウを与えてくれるからです。　「日経WinPC」は未だに愛読書です。	常に最新情報満載。お世話になっています。
１６．ベアボーンもまた楽し
	PC自作には、ベアボーン【Bare bone】キットという選択肢もあります。通常は、ケース、マザーボード、電源がセットになっていて、完成させるにはCPU、メモリ、ハードディスク、キーボード、マウス、場合によってはビデオカードを自分の好みにあわせて購入して完成させるものです。 [完全自作]とまでは行かないまでも、一部のパーツを予め用意しておいて貰ったと考えれば、まさに自作の域だとも言えます。一番のメリットは、マザーボードが決まっているので、他の適合パーツも選択しやすい所と、ケースのデザインが既製品と見劣りがしない点でしょう。大体、\30,000以下で入手出来るので、割安感もあります。これまで、親戚・友人・自分向けに5台を作ってきましたが、性能的にも比較的安定していたと思います。 Windows98シリーズからXPに切り替わった当初、"XPなんて"とボロクソに言われたものですが、ベアボーンを制作している頃は安定していて、結局Windowsでは最も長寿になりました。何しろ、あと2年(2014)まで現役で使えます。そうはいっても、ユーザーのお膝元では既にお払い箱になっているかもしれませんが・・・。 (DATA) Windows2000・・・１台（自分用はすでに廃品回収へ） Windows XP・・・・4台	Gigabyte G-MAX FB2LB 　　/ 　　　　ASUS Pundit ASUS Terminatoｒ
１７．OSについて（今さらながら）
	ここで、ちょっと「OS」の話に戻します。「OS」即ちOperating Systemのことを言います。話せば長くなりそうなOSですが、簡単に言うとハードウェアとアプリケーションソフトウェアの仲介を果たす「基本ソフト」だと言うことです。　Windowsがまだ一般的ではなかった頃には各種のOSが存在していましたが、最終的にはMicrosoftのMS/DOS（ディスク・オペレーティング・システム）が一般的となり、PCを操るにはある程度このDOSの知識が必要でした。「DOSを制する者がPCを制す」みたいな雰囲気のもと、とにかくパソコンを買ってもソフトも何もない”タダの箱”状態でしたから、セットアップも大変でした。このMS/DOSの知識を得るには、出張中の新幹線の往復車中が最も有効でした。「入門編」､「活用編」､「応用編」の三部作のうち、だんだん難しくなった応用編でもたついている間にWindows95が出現したため、MS/DOSに頼ることが少なくなったような記憶がありますが、それでもこのMS/DOSの知識は今でも役立っています。
１８．代表的なソフトウェア
	1994年(H.06)、新卒社員を迎えての導入教育にパソコンを触らせることにしました。十数台を机に並べ、1台ごと順番にHDDのフォーマットから始めるのです。その後にWindows3.1のインストール、文書作成用に「一太郎」、表計算に「Lotus1-2-3」という組み合わせでセッティングを行ったのです。　当時の学生はさすがにPCへの馴染みが薄く､ごく一部の"好きな"学生のみが多少の知識がある程度だったので、すごく新鮮味があったのを覚えています。　PC初期のアプリケーションソフトは何と言っても前述の日本語ワードプロセッサ「一太郎」と表計算「Lotus1-2-3」です。ワープロは専用機があったので機能的には理解していたものの、表計算に至っては驚きの連続！。世の中にこんな素晴らしいものがあるのかと、便利この上なく使っていました。新しいテクニックを見つけると自慢げに披露しまくるのですが、これが結果として相互の競争心を煽り、技能の底上げが出来たように思っています。　しばらくして、MicrosoftのWord,Excelの出現で、世の中は徐々にこちらに移行し始め、結果現在に至ります。しかしながら、官公庁や学校関連では一太郎がメインであったことから、今でも一太郎愛用者が多いと聞きますが、真実の程は・・・。　相互に完全互換はないけれど、Wordでも一太郎の文書が読み込めたり、またその逆が可能になったことが大いに影響しているのでしょう。	[趣味の部屋]へもどる
１９．ビデオ編集機能をプラス
	2000年のお正月早々、大阪・日本橋の電気街を散策しておりました。本当の用件は忘れてしまいましたが、たまたま通りかかった店で見たのがCANOPUS(カノープス)社のビデオ編集ボード「DVRaptor」です。正確にはミレニアム版であるDVRaptor2000という、専用の編集ソフトがバンドルされたいわゆるお買い得商品のパッケージなのです。　店の内外を行きつ戻りつ・・・結局は紙袋に収めて帰途についたのですが、さて、問題はここからです。　同じ「趣味の部屋」のビデオ撮影と編集の楽しみにも出てきていますが、それまでアナログ編集を続けていて、さて今度はパソコンでノンリニア編集へと移行するわけです。撮影した時間軸に沿ったアナログ編集（リニア）と、時間軸にはとらわれないノンリニアの違いは分かっても、実際に触ったことがあるわけでもなく、どのように扱えば良いのか不明なまま持ち続けて、やっとPCに組み込んだのが4月。　いよいよこれがパソコンでのビデオ編集元年となったのです。いささか強引とも言えるノンリニア編集の導入にはワケがあります。纏めなければならない編集映像が溜まっていたのです。長尺の編集をアナログなんかでやっていたら、どれだけ時間がかかるか分からなかったので、とにかくパソコンで仕上げようという”追われる”ような心境で移行し、そして現在に至ります。以下、編集に関しては、前記の専用ページに譲ることにしましょう。　　　　　ノンリニア編集にCANOPUSの名前はあこがれに近い？！	AMD K6-2　400MHzに組み込んだ DVRaptor 前面パネルの入出力端子

	以下、つづく

資料出典：http://hp.vector.co.jp/authors/VA011804/pc8001.htm ／Wikipedia他